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消化器領域の治療指針とパス

掲載記事は発行時(2005年)の内容です。

I  治療指針とパス

序説 2.肝癌局所療法におけるRFAの現状と展望

東京大学 消化器内科講師 椎名秀一朗

経皮的局所療法の歴史

   肝細胞癌は、多くが肝硬変を合併し、また多発性病変であることなどから切除適応例が限られており、根治的切除を行っても5年以内に80%の症例で再発がみられる。そのため、非外科的治療が重要な位置を占めている(図1)。
   肝細胞癌に対する非外科的治療としては、肝動脈塞栓術、化学療法、放射線療法などがあるが、経皮的局所療法は局所の根治性に優れ、また肝機能への影響も少なく、再発時の再治療も容易であるなど優れた治療法として重要な役割を担っている。
   経皮的局所療法としてまず臨床に導入されたのは経皮的エタノール注入療法(percutaneous ethanol injection therapy:PEIT)で、1回の治療で大きな範囲を壊死させることができるという長所がある。しかしながら液体を注入するため腫瘍内への拡散が不均一で、また隔壁を通過できないなどから、腫瘍の残存が問題となっていた。
   このような欠点を克服したのが、経皮的マイクロ波凝固療法(percutaneous microwave coagulation therapy:PMCT)や、ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:RFA)である。なかでも最近注目を集めているのがRFAで、この治療法は1990年代前半から欧米で報告され、1999年頃より本邦でも広く行われるようになり、2004年4月からは診療報酬が認められるようになった。

図1:肝細胞癌の治療法選択の第一ステップ

図1:肝細胞癌の治療法選択の第一ステップ
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