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パリエットについて

パリエット開発物語

掲載記事は発行時(2007年)の内容です。

第3話 非臨床試験では予知できなかったパリエットの特長

CYP2C19遺伝多型

 非臨床試験では全く考慮していなかった知見が得られた。ヒトにおけるCYP2C19の遺伝多型による代謝の影響である。PPIはいずれも薬物代謝酵素であるCYP2C19による代謝を受けることが知られているが、CYP2C19には遺伝多型が存在することも知られている。

 CYP2C19の遺伝多型の中で、欠損患者(PM:Poor Metabolizer)は、白人では約6%、モンゴリアンでは約20%といわれている。そのPMでは血中濃度が極めて高くなる一方、多く発現している患者(EM:Extensive Metabolizer)では血中濃度があがらないという現象が起きる。そのために個体間の薬動力学的なばらつきが生じてしまうことになる。遺伝多型による影響は、PPIの有効性にも影響があることが報告されており、日本をはじめとしたアジアの患者様では適切なPPIを選択する必要もある。

 パリエットは吸収されると非酵素的な代謝を受けチオエーテル体となることから、他のPPIに比べCYP2C19による代謝は相対的に低い。実際、パリエットでの逆流性食道炎の治療ならびにHp除菌効果においてCYP2C19遺伝多型に依らず安定した有効性が得られている。これらは非臨床試験では決して予測できなかったことであり、パリエットにとってはラッキーな特長を備えていることが判明した訳である。また、代謝酵素との相互作用も少ないことが明らかにされており、多剤併用が多い高齢者医療における安全性の観点からもパリエットの特長が支持されている。

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